かねチャンの旅行記

”こんな世界もあるんだな”をお届中

Journey of self-discovery

大学時代の転機 #2「ゼミ教授との出会いと、東南アジア海外研修旅行」【学生最後の日に思うこと。】

大学時代の転機。続いては2つ目(あと何個あるんやろ)。

 

2. ゼミ教授との出会いと、東南アジア海外研修旅行

ゼミ教授は、僕の人生の師になるかもしれない、偉大な教えを下さる方である。

初めて出会ったのは、1年次に受けた学科のとある授業にて。綺麗に整えた白髪に、ノーカラーのシャツを着た先生は、90分間の授業中、一度もチョークを持たなかった。したのは、動画を見せて、その感想を1分内で生徒に発表させただけ。それを10週繰り返して、春学期の授業は終わった。なんとも風変わりな授業である。

僕もある授業で、指名され感想を発表する1分をもらった。
「はい、3点あります。」
そう、この先生の授業では、まず初めに、「はい、3点あります。」と言わなければならない。たとえ、感想が3つなくても。1つ目で、肯定的な意見、2つ目で、否定的な意見、3つ目で、自分の考える意見を述べる、という教えだ。

「はい、3点あります。一つ目に〜〜〜。」
しかし、僕の考察があまりにも甘かったようだ。何と言われたか正確には覚えていないが、とにかく中学生程度の考察を発表をしたらしい。この時の、めちゃめちゃ悔しかった感情だけは、覚えている。

その後ゼミ選考の時期に入り、各ゼミのイントロダクションの会があった。そこには、さっきの風変わりな授業をする教授のゼミもあった。そして、そのゼミの紹介の番になると、ゼミ生が一大プロジェクトだという、海外自主研修旅行のPV動画を流した。その時、僕の鳥肌がたった。
「かっこいい...」

それは、教授が同伴しない3週間の海外研修。研究テーマのもと、ゼミ生自らアポを取って、企業ブリーフィングをセッティングし、東南アジアを回る。そして、各ゼミ生がの自身の夢を見つけて帰ってくる、というものだった。この動画を見た瞬間、「このゼミに入りたい。」と思った。ゼミの専攻内容は国際開発協力論というらしいが、そんなものには興味がなかった(怒られる)。動画を見た時の感動、自分もこれになりたい、夢を見つけたい。それが先行した。そして、少しの教授を見返してやりたい、という気持ちもあった。

そして、いざゼミに入り、大学2年夏、初めて途上国・東南アジアに降り立った。そこで、これまでの人生の中で、最も価値観が変わる経験をした。

レストランで働きながらスマホをいじる姉ちゃん、笑顔でフォーを作ってくれる屋台のおばちゃん、決して裕福では無いが、家族との時間を大切に過ごす人々。そんな彼彼女らを見た時、心のストッパーが外れた気がしたのだ。日本にいると、”人はこうあるべき”みたいな規範が強かったり、”幸せとはこうあるべき”みたいなものが、当たり前だと思っていた。

しかしそれは、日本という中で通用するものであり、世界を見たら、そうではなかった。もっというと、日本という中で確かに通用するかもしれないが、それは強制ではない。その人次第である。そう思った時、心が一気に軽くなった。僕を制限していた”型”が外れた。19年間日本で生まれ育った僕は、人の目を気にしながら目の前の行動を選択して生きてきた。しかし、国を超えれば、自分とは違った、多様な生き方をしている人がいる。みんなちがって、みんないい。この言葉がぴったり当てはまった。

ラオスビエンチャンの山奥の村であったご家族。ご飯も振る舞って頂きました。次来た時に開けると言って置いてきた南京錠、まだ持ってるかなあ。

もう一つある。

ラオス大自然で、飛び込みをしたり、バイクで駆け回ったり、3時間山道をサイクリングしたり、川を永遠に眺めていたり。そんな瞬間が、シンプルに楽しかった。これまでしてきた遊びで、最も楽しく、心と体が興奮していた。そこで思ったのが、「世の中にはこんなにも楽しいことがあるからこそ、一生に一度きりの人生、やりたいことをやって悔いなく、楽しく生きたい。」ということだった。僕の場合は、日本でもできるようなアクティビティーを、たまたま海外で初めて体験して、それがどハマりだった。つまり、日本、海外など場所云々ではなく、「初めて体験すること」が、僕の世界を広げてくれた。その初体験が、僕の中に眠っていた好奇心を、人生の楽しみを呼び起こしてくれた。この体験が、人生を後悔なく、本気で楽しみたいと思わせてくれた。

それ以降は、どんなことでも食わず嫌いせず、機会があればやってみるようにしている。おかげで、登山沼にどハマり中。

そして、これをきっかけに、将来の夢についても、本気で向き合い始めることができました。

ゼミ海外研修にて。最後の集合写真

ラオス・クアンシーの滝にて。日本だと、危なくて通行禁止でしょっていう道も、通行可能なんですね。

(大学時代の転機 #2「ゼミ教授との出会いと、東南アジア海外研修旅行」終わり。)

いつもありがとう。